Tuesday, August 15, 2017

ミャンマーIFIハイレベル会合

もはや大分前のことですが(!)、2017年5月9日、ミャンマーの首都ネピドーにて、ミャンマーでの国際洪水イニシアティブ(IFI)の設立に向けたハイレベル会合を開催しました。

主催は、JST/JICA SATREPSプログラム「ミャンマーの災害対応力強化システムと産学官連携プラットフォームの構築」(代表:東京大学)と国立研究開発法人土木研究所の水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)。なお、ICHARMはIFI事務局を務めています。
http://www.ifi-home.info

ハイレベル会合参加者による集合写真
主な参加者は、
<ミャンマー側>
 運輸・通信省 水資源・河川系開発局(DWIR) Htun Lwin Oo局長
 運輸・通信省 気象水文局(DMH) Hrin Nei Thiam局長
 農業・畜産・灌漑省 灌漑・水利用局(IWUMD) Kyaw Myint Hlaing局長
 社会福祉救済復興省 救済復興局 (RRD) Ko Ko Naing局長
 ヤンゴン工科大学(YTU) Khin Than Yu副学長、Win Win Zin教授
 HELP(水と災害ハイレベルパネル)アドバイザー Prof. Khin Ni Ni Thein
<日本側>
 東京大学 川崎昭如・ミャンマーSATREPS水害グループリーダー
 ICHARM 小池俊雄・センター長、澤野久弥・上席研究員(当時)
 特定非営利活動法人 日本水フォーラム 市原裕之・ディレクター

DMH, DWIR, IWUMD, RRDの局長 (Director General)が一同に会することはなかなか画期的で、水系4局長+YTUによるハイレベル会合の実現は、現地メディアでも大きく報道され、部局間連携に向けた大きな一歩を踏み出しました。

ここでは、国際洪水イニシアチブ(IFI)の枠組みを使って、これまで各部局でバラバラに行われていた水害対応を一元的に実施できる体制の構築を目指します。手始めに、これまでのミャンマーSATREPSの枠組みと成果を利用して、バゴー川とシッタン川をパイロットエリアにしたデータベースの構築とデータ共有の取り組みに着手することに合意しました。

具体的には、国家水資源委員会 (NWRC: National Water Resources Committee) や国家災害管理委員会 (NDMC: National Disaster Management Committee) の事務局と4部局が洪水対策のコア機関として連携を促進し、それを科学技術の面からYTUが支援するという体制を構築していきます。

議長を務める小池俊雄先生。
これまで数々の国際会議での調整を行ってきた国際交渉プロフェッショナル。

そして、その成果報告とフォローアップを兼ねた会合を、9月にベトナム・ハノイで開催される「第10回GEOSSアジア太平洋シンポジウム」で行います。そこに水系4部局+YTUの代表が参加し、同様の取り組みを進めているパキスタンやスリランカ、フィリピン等のIFI関係者と意見交換を行います。
https://vnsc.org.vn/geoss-ap10/index.html

ということで、僕も9月にハノイへ。
川崎

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