Thursday, March 29, 2018

Myanmar Maintenance Field Trip Diary 20180325-0330


20180325
By Liu Chang
Today is the first day traveling to Myanmar. Ralph-san, Sam-san, Haga-san and me come to Myanmar for the maintenance of weather station along Bago River. The flight take off at 11.25 am and arrive at Yangon at 16.00 pm.

Although the weather is really hot (37 °C), I’m still excited about the coming trip in an unacquainted country. After arriving, we take a taxi to YTU (Yangon Technical University). Here we make our acquaintance with Okazaki-san, Nakamura-san and Tin Aye from JICA. After printing the manual and preparing the equipment, we drive to our hotel.
Interior of SATERAPS office in YTU
Leaving for Aroma Rose Hotel

One more thing to mention is that the food in Myanmar is really delicious. Thanks to Nakamura-san’s recommendation, we enjoy a great dinner.

20180326
By Liu Chang
Today is the first day for a real field trip. The plan is to go to Salu Dam for maintenance. Apart from the four of us, Chit Bo Bo Win, San Win Maung from YTU and Aung Myat Lin from IWUMD (Irrigation and Water Utility Management Department) also join to learn about the technique of maintenance.
Our group at the weather station

The weather is sunny and hot just like yesterday. We have to use umbrella to keep out the ultraviolet radiation. The maintenance procedure including downloading the data, updating program and software and changing the antenna.
Instruction of the maintenance by Ralph-san

After two-hours’ hard work, the maintenance is completed. But we still have to check if the data transfer between weather station and UTokyo & YTU server is working properly. Because of the data transferring occurs at the first ten minutes of every hour, we decide to have lunch first.

When we get to the resting place nearby, everyone is sweating heavily. But it worth the effort when you taste the delicacy. The goat soup is spicy and sour, the shrimp is sweet, all the cuisine plays a symphony on your tongue.
Delicacy at Salu Dam

The data transferring seems to be unsuccessful after checking. This made us really frustrated. But we have to double-check the updating and setting all over again. Even after that, the server still can’t get the data. We start to examine every detail setting including junction of cables. And luckily that’s where we find the problem. It turns out that one red cable has poor connect to relay. After reconnect that one everything works out fine~

After that, we went to another weather station which is at the downstream of Salu dam. This one is constructed with an old version of logger, so it’s more stable and doesn’t take too much time. We take this one more like a training course.
Discussion within the group

By the way, the landscape is also very fascinating, it reminds me of my hometown. And I would like to swim in the river if only I get my trunks.

20180327
By Liu Chang
Today is still a hard-working day. We went to Shwelaung Dam for maintenance. Everything seems to be fine except there being some insects in the sensor box. So, we have to take it out and clean it again.
Sensor Box with Excrement

But when we set the antenna, it turns out at the top of the steel pipe will the signal stronger. And it takes us a long time to DIY a holder for the antenna. And we have to go back to Salu Dam to enhance the antenna.

We discover some trouble of transferring data again in Salu Dam. When we at last tackled the problem, it was already at night.

Ralph working at night
antenna setted successfully


Thanks to the hard work of Ralph-san. All day hard-work is worth of a great dinner~

20180328
By Liu Chang
Today we go to Zaungdu Dam for maintenance. This is the last station and I kind of miss the day standing in the sunshine. The maintenance work turns out to be quite smooth, it takes shorter time than we expected. We had the lunch together, and I hope we can work together soon.
We by accident witness a beautiful blue bird, and it shall bring luck to all of us.
Model of the dam
Practice of Maintenance
Group Photo

Sunday, March 25, 2018

川崎Gこれまでの成果

川崎です。
2014年6月に社会基盤専攻に着任し、早いもので4年弱が経ちました。

 参考記事: 2015年8月「遅ればせながら、ご挨拶」
  http://kawasakilab.blogspot.com.br/2015/08/blog-post.html?m=0

今春、博士1名、修士2名、学士1名が卒業しました。お陰様で元気で優秀な学生たちに囲まれ(支えられ!)毎年、着実な研究成果を残せてきていると思います。これは本当にとても有り難いことであり、学生や同僚の教員、スタッフの皆様への感謝の念は尽きません。

リオデジャネイロのカリオカ水道橋(18世紀建設)。ブラジルで
記事を書いているだけで、本文とはあまり関係ありません。。


我々のグループでは「調査・分析結果を(査読付き)論文として公表することで、(僅かではありますが)学術的知見の積み上げに貢献するとともに、大学外でも使えるかたちにして社会の問題解決に微力ながらに寄与する」ことをミッションにしています。

もちろん、大学の研究・教育活動は多種多様であり、
「論文が全て」とは全く思っていません!!
(→実際、我々の研究活動でも論文にならない活動の方が圧倒的に多いです)


ただ以下の理由から、川崎Gでは論文投稿に積極的に取り組んでいます。

・優秀な学生が数ヶ月〜数年の時間とエネルギー、
 そして予算(主に税金)を投入して生み出した研究成果を、
 社会が使えるかたちで世に出さないことはもったいない!

 →学生にとって自分の名前の著作が未来永劫残る貴重な機会。

・そして、厳しい専門家の査読に耐えうる学術論文を執筆することは、
 学生にとってこの上ない能力開発の機会である!
 
 →多くの研究の内容や手法自体は数年で廃れますが、論文作成過程で得られる、論理的思考力、批判的思考力、文章力、構成力、忍耐力は一生使える武器となる。


したがって、我々のグループでは卒論生も論文投稿しており、
これまでに以下の成果を得ています(全て査読付き学術論文)。

【2015年度】
卒業論文
米原慎, 川崎昭如, 竹内渉 (2017) 将来の土地利用変化が洪水氾濫域に及ぼす影響の評価:ミャンマー・バゴー川流域におけるケーススタディ. GIS-理論と応用, 25(1), 23-32.
齋藤自快, 川崎昭如(2017)不確実性を考慮した国際河川の提携支援ツールの開発―メコン川における水力発電施設開発を対象に―.水文・水資源学会誌, 30(3), 149-160.

【2016年度】
修士論文
川村元輝,川崎昭如(2018)貧困層を考慮した洪水氾濫域の開発支援策の検討: ミャンマーでのケーススタディ.水文・水資源学会誌, 31(2), 83-93.
川村元輝,川崎昭如(2017)開発途上国の洪水と貧困の関係性に関する研究:ミャンマーでの地区レベルにおけるケーススタディ. 地域安全学会論文集, 31, 187-193.

卒業論文
芳賀泰平,川崎昭如,池内幸司 水資源開発をめぐる反対運動における争点の変遷と社会情勢との関連の分析.水文・水資源学会誌, 審査中
Ando, T., Kawasaki, A., Koike, T. Evaluation methodology for flood damage reduction by preliminary water release from hydroelectric dams. International Journal of Water Resources Development, in preparation.

【2017年度】
博士論文
Bhagabati, S.S., Kawasaki, A. (2017) Consideration of the rainfall-runoff-inundation (RRI) model for flood mapping in a deltaic area of Myanmar. Hydrological Research Letters,  11(3), 155-160.
・Shirai, N., Bhagabati, S., Kodaka, A., Kohtake, N., Kawasaki, A., Acierto, R.A., Win, W.Z. (2018) Data communication for efficient water resource management among multi stakeholders: A case study in Bago basin, Myanmar. Journal of Disaster Research, 13(1), 70-79.
De Silva, M. M. G. T., and Kawasaki, A., (2017) A statistical approach for understanding the impact of climatic variables on agricultural yield: A case study in Polonnaruwa, Sri Lanka. Agricultural and Forest Meteorology, under review.
De Silva, M. M. G. T., and Kawasaki, A., (2017) Socioeconomic vulnerability to disaster risk: A case study of flood and drought impact in a rural Sri Lankan community. Ecological Economics, under review.

修士論文
Moiz, A., Kawasaki, A., Koike, T., Shrestha, M. (2018) A systematic decision-support tool for robust hydropower site selection in poorly gauged basins. Applied Energy, under review.

参考記事 2017年1月「卒論の成果!」
 http://kawasakilab.blogspot.com.br/2017/01/blog-post_26.html?m=0


学生には国内外の学会やシンポジウムなどに積極的に参加してもらい、プレゼンテーションやポスターを通して、研究成果を広く発表してもらっています。

リオ中心部はLRTや地下鉄など公共交通が充実していて便利。

Saturday, March 24, 2018

近代アジアにおける水圏と社会経済

今年度より開始している新プロジェクトのウェブサイトが完成しました!

科学研究費基盤研究(S)
近代アジアにおける水圏と社会経済 ― データベースと空間解析による新しい地域史の探求
代表:城山智子・東京大学経済学部教授

URL: http://www.hysoc.e.u-tokyo.ac.jp/index.html




経済史を専門とする先生方とのコラボで進める文理融合の挑戦的研究課題ですが、我々の研究グループでも教員・研究員・学生が一丸となって、本課題に取り組みたいと思います。

我らがセマンタ博士は、本プロジェクトの特任研究員として4月1日付で勤務開始です。

また本プロジェクトには、GIS界のレジェンド(!)『てくてくGIS』の高橋さんもいらっしゃり、非常に心強いし、コラボできるのが楽しみです。

Friday, March 23, 2018

ブラジリア

賛否両論のあるブラジルの首都ブラジリアだけど、個人的にはコンパクトかつ機能的によく計画された都市であり、青い空の下、ニーマイヤーのぶっとんだデザインの建築が各所に散りばめられているためか、それほど無味乾燥な感じは受けない。

ニーマイヤー設計の大聖堂

大聖堂内のステンドグラス
ブラジリア中心部

ニーマイヤー設計の国会議事堂

人口も250万人を超えているらしく、街中にショッピングセンターがあり、
程よく(?)渋滞も発生しており、活性化している都市のように感じられた。

ブラジリア中心部
ニーマイヤー設計の国立美術館


国立美術館の内部
ドン・ボスコ聖堂


ドン・ボスコ聖堂のステンドグラス

ただ難点は、歩道と自転車道が整備されているが日陰が極端に少ない。もっと植林して緑地や緑道、そして水路を張り巡らせれば、なかなか素敵な都市になりそうだけど。あと、歩行者や自転車を考慮して、もっと信号を増やすとか。

国立劇場のホワイエ

三連アーチが美しいジュセリーノ・クビチェック橋

ブラジリアは、世界遺産にも登録されており、ブラジルに来る機会があったら観光目的でブラジリアに立ち寄るのも悪くないと思う。

ブラジリア建設計画の父クビチェック大統領の像

Thursday, March 22, 2018

第8回世界水フォーラム

川崎です。成田からブラジリアまで36時間の予定であったが、乗換地サンパウロでの機材トラブルのため、7時間の足止め…。最終的に43時間かけてブラジリアまでやってきました。

ブラジリアのスタジアム。なぜかここが昼食会場。

SGDs採択後の初となる世界水フォーラム(3年に一度開催)。テーマは、Sharing Water。皇太子殿下と同じく(!)、僕自身も2009年のイスタンブールでの第5回大会以来となる参加です。

ポルトガル語。

初日の「水と災害のハイレベル・パネル」にて、皇太子殿下による30分の基調講演「Water to bring about prosperity, pease and happiness (繁栄・平和・幸福のための水)」がありました。2009年のイスタンブールで、初めて皇太子殿下のスピーチを聞きましたが、今回はそれ以来となります(皇太子殿下を直に拝見するのはこれで4回目)。

 基調講演をされる皇太子殿下。右は韓昇洙 防災と水に関する国連事務総長特使。

今年は、ブラジル日本移民110周年記念の年ということもあり、ブラジルと日本の交流の歴史を踏まえて、長年の研究によりセラード(広大な荒れ地)の農業生産性が大きく向上し、人々の夢がかない、暮らしが豊かになった例などブラジルを意識されたお話でした。

多くの科学的データを根拠にお示しする殿下。

皇太子殿下が実際にご視察された明治用水や八ヶ岳の三分一湧水の例を示しながら、水を分かち合うための努力と工夫(議論の積重ね、透明性の担保、仕組みづくり)の重要性を強調されていました。さらには、地球上の水循環による熱バランスが人間の生活と社会の繁栄を支えている例として、アマゾン川流域の熱帯雨林と生態系が地球上の大気・水循環に及ぼす影響を、地上観測データや衛星観測データなどを使って示されました。

そしてさいごに、皇太子殿下の希望として、21世紀は水による社会の繁栄と平和、人の幸福のための行動を起こす世紀となることを表明されて、基調講演を終えられました。

至近距離すぎてビビってしまい、ブレました。。

水問題に関するご研究を長年続けられている皇太子殿下だからこその、歴史とグローバルな視点にもとづく素晴らしい御講演で非常に勉強になりました。世界の水問題の解決に向けて、御即位後も水に関する研究と活動をお続けになって頂きたいものです。

参考 「皇太子さまの水問題に関する主な活動」に関する表(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20180315/dde/041/040/041000c#cxrecs_s

同じセッションにて、小池先生もご登壇!

盛況な日本パビリオン


Saturday, March 17, 2018

映画

川崎です。サンパウロ空港にてブラジリア行きの便を待っていますが、出発が大幅に遅れ中。仕事をするほど頭が回らないので、昨日と一昨日のことを記述します。

成田→ニューヨークJFK間(12時間)で、映画を二本観た。『ウィンストン・チャーチル』(2017/UK)と『スラムドッグ$ミリオネア』(2008/UK)。

学生時代は年間100本程度の映画を観ていて、映画館で一日に3〜4作品を観ていたこともある。そもそも子供時代、父が家のテレビを独占していたので、父が大好きな食に関する番組(グルメレポートとか)以外は、常に映画が流れていた(→我が家では常に何本もの映画ビデオをレンタルしていた)。そんな環境だったので、テレビと映画の総視聴時間を比べると、どちらが長かったのかよく分からない。

しかし近年は、年に数回、飛行機内で映画を観る程度になってしまった(機内でも仕事をしていたり、深夜便の移動が多いので、ほとんど見れないけど。。)。

『スラムドッグ$ミリオネア』は2009年にボストンの映画館で観て以来5〜6回観ていて、2009年にブログに感想を書いてからほぼ10年経つけど、その感動は色褪せていなかった(今回は初めて、日本語字幕つきで観たからかもしれない)。
 → 2009年のブログ記事:映画 『スラムドッグ$ミリオネア』

『スラムドッグ$ミリオネア』は、2000年初頭のインドを舞台に「すべての出来事に意味がある」「自分の人生は自分で切り拓く」「優しさ」の大事さを再認識させてくれる愛(?)のストーリー。その背景に、貧困、虐待、犯罪、宗教の問題など大きく変化するインドの姿が織り込まれており、いつ観ても見応えを感じる。

ダニー・ボイルの作品は結構好きで、『トレイン・スポッティング』(1996/UK)も学生時代にビデオを買って何十回も観たけど、『スラムドッグ$ミリオネア』は格別感がある。今度DVD買おうかな(今時はダウンロード?)。


ニューアーク空港のUA搭乗口。座席にタブレット。
マイルで飲み物や食べ物を注文可能。


そして、ニューアーク→サンパウロ間(10時間)でも、映画を二本鑑賞。
『君の膵臓をたべたい』『光』(ともに2017の邦画)。
ユナイテッド航空なのに、邦画が4-5作品もあることに驚いた。


さてブラジリア便、未だに来る気配なし。。
成田空港を出発してから34時間。いつになったらホテルに辿り着けるか。。

Monday, March 5, 2018

Myanmar Field Trip Part 7: YTU & UTokyo

皆さん こんにちは イジャです。
今日は最後のミャンマー記事を書きます〜
Hello, I'm Yi-Chia. This is the last part of Myanmar Field Trip series!

During previous articles, you may wonder: "where has Kawasaki sensei been?" To be honest, I have no idea. But, I have some clues.
Actually, Kawasaki sensei was too busy to enjoy the field trip with us. The first news I got was this picture:
source: 東京大学工学系研究 トピックス
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/topics/setnws_201802231444032534644842.html
 Yangon Technological University signed the memorandum of understanding with The University of Tokyo School of Engineering. It's said that UTokyo will have more frequent academic cooperation with YTU in the future.
Besides the ceremony, Kawasaki sensei also joined lots of meeting. For example, the meeting with YTU chief of academics:
source: 東京大学工学系研究 トピックス
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/topics/setnws_201802261613474563952387.html
I finally met Kawasaki sensei again in YTU after few days. I guess you may already know, we met in the meeting. It was a meeting with YTU professors, JICA coordinators, UTokyo professors, and related stakeholders.


After countless meetings, Ralph sensei was still energetic to teach students how to perform precipitation data processing using GrADs.

The YTU student is eager to learn more flood-related research to improve Myanmar's disaster management.

Fun

In the last day of Myanmar field trip, Shelly and Hnin Thiri Myo showed us the beautiful pagoda near YTU. There is a huge Buddha sculpture made from one huge stone. Very impressive!





Yangon International Airport Departure
Saying goodbye to Myanmar is tough. It is a place full of culture and religion that may bring me peace and quiet. In addition, I made many great Myanmar friends!
Thanks to Kawasaki sensei's encouragement, I could have a chance to visit Myanmar and learned so much from the country both in science and culture.

Thanks, all readers finishing Myanmar Field Trip series. I appreciate your time and attention. Hope you enjoy it!




Fun facts: Many buses, trucks, and small vehicles in Myanmar have Japanese characters written on them.

Sunday, March 4, 2018

京大防災研

川崎です。3月1日、京都大学 防災研究所 水資源環境研究センターにて、「発展途上国政府の水害対応能力の向上を目指した国際科学技術協力 」と題したセミナーを開催させていただきました。
田中賢治先生(左)と田中茂信先生(右)
2015年度より、京都大学 防災研究所 水資源環境研究センターの非常勤講師を務めさせていただいておりますが、これが最後の業務になりました。

水資源環境研究センターの田中茂信先生と田中賢治先生には毎回大変お世話になりました。お陰様で、京大防災研の多くの先生方や学生さんと出会い、毎回有意義な議論をすることができ、とても貴重な経験となりました。

祇園の居酒屋 1軒目
毎度お忙しい先生方に懇親会を開催していただき非常に恐縮ですが、今回は祇園に連れていってもらいました。
祇園の居酒屋 2軒目
夜の祇園は初めてですが、雰囲気があって良いですね。
サクラ(北川景子)
田中茂信先生をはじめとする水資源環境研究センターの皆様、3年間本当にお世話になりました!引き続き、よろしくお願いいたします!